耳だれ(耳漏)
 耳だれは色々な病気で起こります。従って、耳だれの治療には、まず何の病気で耳だれが生じているかの診断が大切です。例えば、外耳炎があるときに、それが細菌で起こっているのか、真菌(カビの仲間)で起こっているのかで使う薬が違いますし、真珠種などの,進行すると顔面神経麻痺が生じたり、脳膿瘍が生じたりする病気に対してはいつまでも抗菌薬の点耳をしても、完全に治らずに進行してしまう場合もあります。
 また、慢性中耳炎の手術後で耳だれが治まらない方は、入院による大手術を進められることが少なくないのですが、そこまでしなくとも日帰りの簡単な手術で耳だれが治まることもあるのです。
 点耳薬を毎日きちんと使っているのに、耳だれが完全に治まらないことはありませんか? また、いきなり入院による手術を進められたことはありませんか? 繰り返す耳だれでお悩みの方、特に中耳炎の手術後で耳だれが治まらない方は、一度相談してみてください。

聞こえにくい
 聞こえにくいにも色々あります。人の声が聞こえない場合もあれば、何か話しているのは気付いているが、何を言っているか分からないという事もあります。特定の人の話が聞き取れないと言う人もいれば、テレビでアナウンサーの言うことはわかるが、ドラマを見ていると何を言っているかわからないという人もいると思います。高齢化が言われているこの頃、聞こえで悩んでいる人も多いと思いますが、なぜその様になるのか、説明してもらったことはあるでしょうか?
 残念ながら、聞こえの悪い人の大部分はすっきり聞こえるようにはなりません。しかし、何故、どの様に聞こえなくなっているのかわかることで、気が楽になる事もあるかも知れません。当院は、きこえに対する理解を深めるお手伝いをいたします。
 また、2013年1月より、補聴器外来を開始しました。補聴器の調整に関しては経験が浅いのですが、聞こえに関する知識を応用し、聞こえの悪い方のお役に立ちたいと思います。

鼻づまり
 鼻がつまって思うように息が出来ない。辛い症状ですよね。点鼻薬をつければ一時的に通りますが、3、4時間たつとまたつまってきてしまいます。薬をのんでも通っているのか通っていないのかはっきりしない、そんな方も多いと思います。
 鼻づまりも色々な病気で起こるので、診断が大切です。大部分は薬では治りにくく、薬で良くなるはずの人でも、正しい使い方をしていないためによくならないことが多く見受けられます。また、鼻の通りを良くする手術には色々な方法があるのですが、いきなり、大きな手術を勧められたり、不適切な手術をされたりすることも時々見受けられます。
 鼻づまりで悩んでいる方、特に、他の医療機関で手術を行ったけれども鼻づまりが改善しない方は,一度ご相談ください。

いびき・睡眠時無呼吸
 睡眠時無呼吸症候群は、日中に眠気を生じて事故を起こしやすくするのみならず、高血圧、心筋梗塞、心不全などの重篤な病気との関連が指摘されています。睡眠時無呼吸症候群の検査は発達していますが、機械による自動解析だけに任せていると,時々とんでもない間違った結果が出てしまうこともあり、検査結果をきちんと読み取ることが大切です。
 また、子どものいびきも睡眠時無呼吸と関係が深く、適切な治療が必要ですが、こちらはきちんとした検査がなされず、対して根拠がないのに「様子を見ましょう」といった対応がされていることも少なくありません。また、治療としては,アデノイド・扁桃摘出術が主流ですが、中にはお薬で改善する子どもがいることは、あまり知られていません。
 いびき、睡眠時無呼吸が気になる方、とくに子どものいびきでお悩みの方は、ぜひ、一度ご相談ください。



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